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音楽ではよく、「表現する」という言葉が使われます。「明るく軽やかな感じを表現したい」なんてふうに。
が、実際「表現する」って、どういうことなのでしょうか。
表現をするとき、演奏者はいったい"何をしているのでしょうか"。

音というものはすべからく、 発音→持続→消音 という人生を辿ります。
ある音が発音されて、それがどのようにふくらんで、どのように変化しながら、あるいは保たれながら、やがて減衰し、消音されるのか。
たったひとつの音を鳴らすだけでも、これだけ変化させうる箇所があるのです。
これらを変化させることで、例えば盛り上がりを表現するために、音をどんどんふくらませていく(この場合は音量を上げる、程度の意味です)なんてアプローチがあるわけですね。

このように、"どんな印象の音にしたいか"を踏まえて音を変化させることを、"表現する"、と呼びます。わたしはこれまでピアノやオケで音楽をやってきて、そういう解釈に至りました。

"短く切る"ことで、どんな音を表現してるの?スタッカートの本当の意味。


前回の記事でも少し書いたのですが、"表現する"とは、"どんな印象の音にしたいか"を踏まえて音を変化させること、だと考えています。



例えば。

ある音で『軽やかな感じ』を表現したいとき、どうするか。『聞いていて軽やかだと感じる音』で弾けばいいのです。

では、『聞いていて軽やかだと感じる音』とは、どんな音でしょうか。それはスタッカートです。

『強すぎないスタッカートは軽やかな印象を与える』ということを、知識でも経験でもいいので知っていれば、逆に『軽やかな感じをだすためにスタッカートで弾こう』というアプローチを選択できるでしょう。これが『表現する』という行為の具体例です。軽やかさをスタッカートな音で表現した、というわけですね。



どんな音がどんな印象を与えるか、整理しておく。

スタッカートはどんな印象を与えるか。レガートは。テヌートは。クレッシェンドの仕方ひとつでも印象は変わります。どんな音がどんな印象を与えるか、自分の中で整理しておくことは、演奏家として大事です。

"ある音が発音されて、それがどのようにふくらんで、どのように変化しながら、あるいは保たれながら、やがて減衰し、消音されるのか"。ひとつの音だけでも、これだけの過程を経て生まれ消えていくわけですから、どこをどう弾くかで、本当にたくさんの音が出せるんです。
軽やかさ、昂揚感、静かで凛とした緊張感、静謐な空気感、難解さがオーバーフローした先に見えるカタルシスなどなど、これらを表現するために、どんな音を選ぶのか。
『どんな音なら自分の表現したいことを伝えられるか?』を常に問い続けること、探求することが、音楽における『表現』を突き詰めることだと思います。

そうして生み出された、辿りついたアプローチ、表現の仕方が、人それぞれ千差万別だからこそ、同じ曲を違う人が演奏するという行為が、芸術として成立する。音楽が再現芸術と呼ばれる所以ですね。



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