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ピアノを弾くとき座る位置は、「ひじ90°で前ならえをして、左手がラに当たる位置」と決めています。

理由は3つ。

・弾くときの体の感覚、特に腕や手首の角度を一定にするため
・演奏会や普段とちがうピアノでも同じように弾くため
・今弾いてる曲が低音域多めのため




弾くときの身体感覚を一定にする。

鍵盤に対する体の位置が左右に変わると、腕の位置、開き具合、手首の角度(左右)が弾くたびに変わってしまいます。
すると、弾くたびに「弾きづらい箇所」が微妙に変わる。


昨日は弾きやすかったのに、今日は弾きづらい箇所がある。
  ↓
実は、昨日より左寄りに座っていた(!)


なんてことが起きても、ピアノ始めたてのころは気づけないことがあります。
座り直すたびにこれでは、余計な練習時間を取られてしまいますね。

慣れてくるとだんだん感覚で違和感を覚えるようになって、座る位置を微調整できるようになりますが、いっそ決めてしまえば手っ取り早いなと思い、わたしは決めてます。




ちがうピアノでも同じ体の位置を再現する。

演奏会などでピアノを披露するとき、

「普段弾いている家のピアノとちがって弾きづらい…。」
「いつもミスらないとこで間違えた…。」

なんて経験、ありませんか。

それ、緊張やタッチレスポンスの違い以外にも、「座る位置が普段とちがうから」かもしれません。

前述の通り、座る位置が左右にずれると、腕の開き具合や手首の角度が変わってしまい、普段と違う弾きにくさが生まれます。

大勢の人が見つめる静かなホールのステージで、「椅子を動かして、もしうるさい音がしちゃったらどうしよう」と、雰囲気に飲まれていませんか。

わたしもそうです。

慣れていない人なら当然で、仕方のないことです。
緊張に対処することは、ピアノの演奏技術とはまた別の技術ですから。

しかしただでさえ緊張している本番中、座る位置がズレていることに演奏し始めてから気づいても、
「弾きながら座り直すなんて器用なことできないよ!!。゚゚(っ´﹏`c)゚゚。」
とパニックになって実力を発揮できないのは嫌ですよね。

自分の座る位置の目安をハッキリ決めておくことで、いつもと同じ位置で弾き始めることができ、身体的にも心理的にも弾きやすくなります。




よく使う音域を弾きやすくする。

実際にやっていただくとわかるのですが、左手をラに合わせると、やや左寄りに座ることになります。

これは、今取り組んでいる曲が「低音域で広く動き回るシーン」が多いため。
低音域を触るときは、特にオクターブの和音なんかだと、手首がけっこう急な角度になってしまって弾きづらいので、それを緩和するのが狙いです。

正直この曲以外は、もっと真ん中寄りに座った方が弾きやすいです。

「身体感覚が弾く位置によって変わってしまうから、どの曲のときでも同じ位置で弾くべき」と言いながら、この曲専用に左寄りで座っているのは、独学だったわたしにとってこの曲が「一生かかってこの曲さえ弾ければそれでいい!」というレベルの憧れから手を出した曲だから。

だからあなたの弾く位置は、あなたが決めた方がいい。習っている方は先生にも相談してみましょう。

PCタイピングの「ホームポジション」みたいなものなので、決めておくとやりやすいです( 」´0`)」




ピアノ演奏の根本原理
トバイアス マテイ
中央アート出版社
2006-07-19
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