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音楽全般、ピアノ独学、その他オケでの活動で役に立った、音楽の本たちを紹介します。




音楽の基礎 / 芥川也寸志


音楽の基礎 (岩波新書)
芥川 也寸志
岩波書店
1971-08-31
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「音楽は静寂に始まり、静寂に終わる」

冒頭からいきなり引き込まれます。
曲の前は静かで、曲が終わっても静かになる。そうか、音楽の最初は、そして最後は、必ず休符なのだ。
基本的な音楽用語・概念を、歴史や由来まで広く解説してくれます。
何も知らずに楽器を独学で始めた人が3年目くらいに読むと、今まで疑問に思っていたあれやこれやが解消するかも。




齋藤秀雄講義録 / 小澤征爾ほか

斎藤秀雄 講義録
斎藤 秀雄
白水社
2005-01-24
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小澤征爾の師である斎藤秀雄は、割と学者肌な人だったらしく、音楽の世界に身を置きながらとうとうと長年考え続けて辿りついたであろう深い洞察と解釈を、音楽の知識があまりない人にも伝わるような、たいへん口当たりの良い比喩で話せる方でした。
これはとてつもない名著でして、初めて読んだときは本当に衝撃的でした。

・スタッカートとは。
・レガートとは。
・音符は始まりで性格が決まり、語尾で感情を表す。
・クレッシェントやデクレッシェンドの、感情と結びついた効果。
・音符が延々並んでいるようにしか見えないバッハの豊かな曲解釈。

などなど。音楽観変わります。独習の方は特に!
ちなみにこれを読んでわたしはバッハの無伴奏チェロ組曲が好きになり、がんばってコントラバスで弾いていた時期があります。たいへん楽しかったです。





応用楽典 楽譜の向こう側:独創的な演奏表現をめざして / 西尾洋


何曲か取り組んで見た後は、この本もオススメです。
知識0だと楽しめないと思いますが、ある程度知識のある方なら、「そうそう、こんな時どうやって表現していいかわからなかったんだよ!」というようなことを、具体的に実践的に書いてあります。深い考察と豊富な資料に裏打ちされているのがいいですね。わたしのように「何か意図があって、表現したいものがあって、こういう風に音を出すのだ!」と理屈をつけて弾きたい人は、かなり満足できる1冊。




ピアノ演奏の根本原理


ピアノ演奏の根本原理
トバイアス マテイ
中央アート出版社
2006-07-19
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聖書。
ピアノに必要で大切なことを、信じられないくらい高濃度で絞りに絞った豊かな一滴。
出したい音色ごと、腕の関節のひとつひとつの動きにまで研究は及び、体の使い方に関してここまで洗練され、無駄なく凝縮された揺るぎない事実たちには、読むたびに興奮すら覚える。
これはもう、ピアノをやる人すべてに役に立つと思う。確実に音が変わる。




以上5冊。
またオススメがあったら追記しますね。